仏壇仕舞い、しました。(家仕舞い・2/3)
昨年(2022年)のGW前後に2週間程実家に滞在し、実家仕舞いをしました。
母は34年前に亡くなり、父は14年前に亡くなりました。
今年(2023年)3月に実家を売却しましたが、それに向けて実家仕舞いをすることにしたのです。時間が掛かり過ぎましたね。
実家仕舞いには、様々なことが伴います。
①仏壇が有れば、仏壇仕舞い
②神棚が有れば、神棚仕舞い
③お墓が有れば、墓仕舞い
④持ち家だったら売却、賃貸だったら引き払い・・・
普段の生活では、滅多に経験しない事ばかりですね。
全てがハードルが高く、時間が掛かったのかも知れません。
当然ながら初めての経験で、尋ねる人も無く、全てが日々手探りでしたね~。
実家は本家で、姉と私の二人姉妹です。
姉は、新卒の時に上京し、現在も今後も東京で暮らすそうです。
妹の私が、母亡き後も長らく父と二人で実家に住んでいましたが、父の死後間もなく東京の方と結婚し、実家はそのまま空き家になっていました。
実は、4~5年程前に一度、檀那寺の『浄土宗 本應寺』へ仏壇仕舞いや墓仕舞いについて、電話で問い合わせました。その際に、先の住職の奥様が電話に出られ、住職をお願いしたのですが繋いでいただけませんでした。「うちは永久供養していない」と。
そんな中、実家の片付けに帰省した際に、近くの商店街のお仏壇屋さんに「仏壇仕舞い」について尋ねて行ったら、「仏壇は、うちで買ったお客さんなら1万円で引き受けるが、違う店で買ったのなら引き受けない」と、言われました。
そこのお店で買った証明は、ありません。
「どこのお仏壇屋さんで購入したのか」なんて、父の生前には考えもせず、家族の話題に上った事は、一度もありませんでした。
どこのお仏壇屋さんも同様の答えかも知れないので、私は意気消沈してしまい、その後は他のお仏壇屋さんには問い合わせませんでした。
昨年4月に入り、いよいよ「実家の片付けを遺品整理業者にも依頼して完結させる!」と決め、数年振りに本應寺に電話を架けました。
今回は、住職に電話に出ていただき、色々教えていただく事ができました。
①仏壇は、他の家具と同様に処分して良い。家を壊す場合、一緒に壊しても構わない。
②花瓶等の調度品は、他の陶器と一緒に処分して構わない。
等、教えていただき、メモを取りました。
姉にも、情報を共有しなければなりません。
GW中に神棚仕舞いを終えた後、本應寺をお訪ねする日程を決めました。
本應寺から車で1時間程掛かる我が実家へ、ご住職に足を運んでいただく必要があるのかと思っていましたが、「忙しいので、来て貰った方が良い」との事でした。
そう云うものなんだ~。
それから、実家からお線香やろうそく、マッチを袋にまとめました。
当日朝、諸々の報告を今迄の仏壇にした後、座敷の卓上でご先祖や両親のお位牌を風呂敷に包み、実家滞在中は連日予約利用しているレンタカーで、1時間程かけて父が育った町へ移動しました。
そこの町内に、実家のお墓や、檀那寺の本應寺があります。
途中の個人店で、お供花や2Lのペットボトルの水、昼食のおにぎりを数個を買いました。
その町では、先ずお墓へ行き、お供花の後に、ご先祖や両親に実家仕舞いや神棚仕舞い、今回の仏壇仕舞いの報告をしました。
その後、本應寺へ向かい、駐車場の車の中ででおにぎりを食べました。時間ギリギリです。指定された13時に合わせて、伺いました。
仏壇仕舞いのお供養の前に、住職と奥様と私達二人の4人で、お茶をいただきながらお話しする時間がありました。
子供の頃から馴染みの、お寺名が焼印字されたお煎餅も出してくださいました。お煎餅は、今も同じなんですね。
今思うと、そのお煎餅屋さんも続いていらっしゃるのですね。
その席で、住職へ、4~5年程前に問い合わせた際の事をお話ししました。
「それは、母でしょう。母は亡くなりました。永久供養でなく、永代供養です。なので、話が通じなかったのでしょう。」と、仰いました。
それから、住職はいつもの広い床張りの間の椅子に案内してくださいました。数百人は入りそうな広さです。昔は、避難所としても利用されたいたのでしょうね。
そこに、姉と二人並んで座ると、住職は「お位牌を」と仰いました。
姉が過去帳入りのお位牌を風呂敷から出すと、「お位牌のみ預かります。過去帳は東京へ持ち帰って、そのまま引き出しに入れて保管して良い」と、仰いました。
電話で何度かお聞きしたのですが、いまいちピンと来なかったのですが、「仏壇仕舞い」とは、「この過去帳が引っ越しますよ」という報告をご先祖に報告することらしいのです。
過去帳とは、先祖の戒名や死亡日等を記録した、折り畳み式の記録帳です。
この、記録帳の過去帳のみが大事らしいのです。
知りませんでした。
私は、お仏壇にお参りする際は、いつも金や漆で彩られたお仏壇やお位牌が目に入り、その中に納められている、小さな布張りの「過去帳」こそが一番大事な物だったとは!
その後、住職が「仏壇仕舞いをする」旨のお経を唱えてくださいました。
お位牌=「霊柩車の形をしたような木の入れ物」は、本應寺が預かって、後日に他の檀家さんから預かった品々と一緒にお焚き上げをしてくださるそうです。
準備していたお礼を住職にお渡しして、姉とお暇しました。
姉は、東京の自宅へお位牌も持ち帰り、お位牌のお家として東京で小さな仏壇を買うつもり(半額を妹負担と考えていたらしい)だったようなので、その必要が無いと知り、ホッとしたようです。私も、ホッとしました。
メモ
①仏壇仕舞いをするに当たり、過去帳のみが大事な物です。
移転先で、新たにお位牌やお仏壇を購入しても良いが、しなくても良い。
新たにお位牌やお仏壇を購入しない場合は、引き出しに入れておいて良い。
②お位牌=「霊柩車の形をしたような木の入れ物」は、お寺に預かっていただき、後日に他の檀家さんから預かった品々と一緒にお焚き上げをしてくださる。
③仏壇は、他の家具と同様に処分して良い。家を壊す場合、一緒に壊しても構わない。
④花瓶等の調度品は、他の陶器と一緒に処分して構わない。
※檀那寺とは、菩提寺とは異なり、お寺の土地に先祖代々のお墓が無い場合に呼びます。
※あくまでも、これは私の実家の場合です。宗派や、お寺によって違うこともあるかも知れません。もし、疑問に思われる箇所が有れば、ご自身の菩提寺や旦那寺へお問い合わせください。
結果として、神棚仕舞いを護国神社で行い➡仏壇仕舞いを檀那寺の本應寺で行い➡現在の自宅で利用・保管する物はミニ引越しプランや宅配便等を利用して送り➡残る家具や電化製品・日用品等は遺品整理業者へ依頼し➡実家仕舞いが出来ました~~。
地元の親戚と話し合いを重ね、親戚の希望で墓仕舞いはしないことになりました。
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